社会保険も求人のチェックポイント
介護職をはじめとして、どのような仕事に就く場合であっても、労働条件というものは重要となる。給与や職場環境、社会保険をはじめとした福利厚生は、求人票では欠かすことのできないチェック項目だ。
社会保険とは、万が一の際や将来に備えるための公的な保険制度のことである。これに加入することによって、最低限の生活が保障される。働く場合、この社会保険が整っている会社や施設に入ることが望ましいことではあるが、必ずしもすべての人にとってメリットがあるものでもない。特に健康保険と厚生年金保険への加入は、人によって負担となることもある。それは、国民健康保険と国民年金保険の保険料に上乗せする形で保険料を支払うことになるからだ。それまで支払っていた保険料よりも大きな金額を支払わなければならない。また配偶者の扶養に入っていた場合、支払っていなかった保険料が新たに誕生することになる。いずれにしろ、手取り金額が減ってしまうだろう。社会保険に加入しないために、週の労働時間を調整している人もいる。扶養については【介護職の職場選び~社会保険とは?~】に詳しく載っているので、確認してみるといい。
しかし、扶養に入っている場合を除いて、社会保険に加入できることは、将来的な安心につながる。保険料の負担をできるだけ少なくしながら、社会保険に加入するためには、工夫が必要だ。社会保険の保険料は、会社と本人とで折半することが大半である。どの程度の割合で会社が支払うのかは、会社ごとに異なることもある。介護職に特化した福利厚生の豊かな会社に勤めると、会社負担の割合が高くなることも多いので、求人票を良く探すことがポイントだ。